マンション管理士 過去問
令和6年度(2024年)
問43
問題文
マンションの給排水設備及び換気設備に関する次の記述のうち、適切なものの組合せはどれか。
ア 熱交換型換気扇は、屋内から排気する空気の熱を回収し、屋外から給気する空気に熱を伝えることで熱損失を少なくさせた第三種機械換気設備である。
イ ディスポーザ排水処理システムを採用する場合、一般に、ディスポーザからの排水を含む台所流し排水を、他の雑排水と合流させて放流する。
ウ 建築基準法によれば、居室では、シックハウス対策として、換気回数0.5回/h以上の機械換気設備の設置が必要である。
エ 給水設備の計画において、居住者1人当たりの1日の使用水量を200~350ℓ程度とする。
ア 熱交換型換気扇は、屋内から排気する空気の熱を回収し、屋外から給気する空気に熱を伝えることで熱損失を少なくさせた第三種機械換気設備である。
イ ディスポーザ排水処理システムを採用する場合、一般に、ディスポーザからの排水を含む台所流し排水を、他の雑排水と合流させて放流する。
ウ 建築基準法によれば、居室では、シックハウス対策として、換気回数0.5回/h以上の機械換気設備の設置が必要である。
エ 給水設備の計画において、居住者1人当たりの1日の使用水量を200~350ℓ程度とする。
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問題
マンション管理士試験 令和6年度(2024年) 問43 (訂正依頼・報告はこちら)
マンションの給排水設備及び換気設備に関する次の記述のうち、適切なものの組合せはどれか。
ア 熱交換型換気扇は、屋内から排気する空気の熱を回収し、屋外から給気する空気に熱を伝えることで熱損失を少なくさせた第三種機械換気設備である。
イ ディスポーザ排水処理システムを採用する場合、一般に、ディスポーザからの排水を含む台所流し排水を、他の雑排水と合流させて放流する。
ウ 建築基準法によれば、居室では、シックハウス対策として、換気回数0.5回/h以上の機械換気設備の設置が必要である。
エ 給水設備の計画において、居住者1人当たりの1日の使用水量を200~350ℓ程度とする。
ア 熱交換型換気扇は、屋内から排気する空気の熱を回収し、屋外から給気する空気に熱を伝えることで熱損失を少なくさせた第三種機械換気設備である。
イ ディスポーザ排水処理システムを採用する場合、一般に、ディスポーザからの排水を含む台所流し排水を、他の雑排水と合流させて放流する。
ウ 建築基準法によれば、居室では、シックハウス対策として、換気回数0.5回/h以上の機械換気設備の設置が必要である。
エ 給水設備の計画において、居住者1人当たりの1日の使用水量を200~350ℓ程度とする。
- アとイ
- イとウ
- ウとエ
- エとア
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この過去問の解説 (3件)
01
なお、肢ア〜エについてそれぞれ解説します。
ア 熱交換型換気扇は、屋内から排気する空気の熱を回収し、屋外から給気する空気に熱を伝えることで熱損失を少なくさせた第三種機械換気設備である。
不適切。熱交換型換気扇は、屋内から排気する空気の熱を回収し、屋外から給気する空気に熱を伝えることで熱損失を少なくさせた第一種機械換気設備です。
上記を実現するためには、給排気共に機械で換気を行う必要があります。
なお、以下の換気設備は区別して理解しましょう。
種|吸気→排気| ●圧|特長
1|機械→機械| ー |大量の給排気が行える
2|機械→自然|正圧|汚染空気が隣から来ない
3|自然→機械|負圧|汚染空気が隣に行かない
イ ディスポーザ排水処理システムを採用する場合、一般に、ディスポーザからの排水を含む台所流し排水を、他の雑排水と合流させて放流する。
不適切。ディスポーザ排水処理システムを採用する場合、一般に、ディスポーザからの排水を含む台所流し排水を、他の雑排水とは合流させずに放流します。
まず、ディスポーザとは、食べ物のくずなどを細かく砕いて下水に流す台所用電気器具です。
細かく砕くと言えども、直接下水道に流しては処理するのに大きな負荷がかかってしまうため、一旦排水処理槽に通す必要があります。
そのため、他の雑排水とは合流させずに放流します。
ウ 建築基準法によれば、居室では、シックハウス対策として、換気回数0.5回/h以上の機械換気設備の設置が必要である。
適切。本肢の通り、1時間で0.5回以上の換気回数となるように規定されています(建築基準法施行令20条の8第1項1号イ(1))。
なお、誤肢として時間と換気回数の数値を入れ替えるパターンもありますので、以下のように言葉を言い換えて覚えておくと忘れにくくなります。
換気回数0.5回/h以上
≒
1時間で0.5回以上の換気回数
≒
120分で1回以上の換気回数
エ 給水設備の計画において、居住者1人当たりの1日の使用水量を200~350L程度とする。
適切。なお、家庭用水の約40%は入浴に使われており、浴槽に溜めるお湯だけでも約200Lが使われます。
それを「居住者1人当たり」に換算すれば、本肢の使用水量になることがイメージできます。
給排水設備と換気設備からそれぞれ2肢ずつ出題された複合問題ですが、いずれも頻出論点でかつ答えの絞りやすい組合せ問題です。
正解することはもちろんですが、一問一答レベルで即答すべき論点です。
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02
本問は、住戸の設備について仕様、性能についての知識を問う問題です。
憶えているかどうかだけで勝負が決まりますが、それほど難易度が高いわけでもなく、過去問を解いていれば問題なく解けるレベルです。
アは「適切なもの」ではありません。
排気熱を給気に移動して熱損失を少なくするというのは正しいです。
しかし、熱交換型換気扇は給排気の両方を機械で強制換気する第一種機械換気設備です。
①第一種機械換気方式は、給排気の両方を機械で強制的に行うものです。
主に大量の空気の入換えを行う必要がある場合に使用しますが、熱交換型も第一種です。
②第二種帰化換気方式は、給気のみを機械で強制的に行います。
室内が正圧になるため、室内に汚染空気が入りにくくなります。
手術室、クリーンルームなどで使用されます。
③第三種機械換気方式は、排気のみを機械で強制的に行います。
室内が負圧になるために、他の部屋に汚染空気が流出しにくいです。
台所、トイレ、風呂、洗面所などで使用されます。
イは「適切なもの」ではありません。
ディスポーザ排水処理システムの排水は、一般的には台所以外の雑排水と合流はさせません。
粉砕した生ゴミをそのまま下水に流すと下水の処理の負荷が増えるのでそれを建物側で処理槽を使って処理する必要があります。
しかし、合流させてしまうと水の量が増えるので排水処理槽の容量を無駄に増やす必要が生じます。
処理済みの水は合流させても問題はありませんが、それは配管の取り回し等の設計によります。
ウは「適切なもの」です。
建築基準法ではシックハウス対策として、1時間で居室の空気の半分以上が入れ換えられる性能の換気設備を設置する義務があります(建築基準法施行令第20条の8第1項第1号イ(1))。
エは「適切なもの」です。
給水設備の性能を決めるための給水計画においては、居住者一人当たりの1日の使用水量を200~350リットルで計算します。
以上、「適切なもの」はウとエです。
アイともに「適切なもの」ではありません。
よってこの肢は誤りです。
イは「適切なもの」ではありません。
ウは「適切なもの」です。
よってこの肢は誤りです。
ウエともに「適切なもの」です。
よってこの肢が正解です。
エは「適切なもの」です。
アは「適切なもの」ではありません。
よってこの肢は誤りです。
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03
適切な組合せは、【ウとエ】です。
この問題では、マンションの換気設備、ディスポーザ排水処理システム、給水量の目安について確認します。
ポイントは、【熱交換型換気扇は第三種換気ではなく、一般に第一種換気に関係する設備】であること、【ディスポーザ排水処理システムでは、ディスポーザ排水を含む台所排水を専用の排水処理部で処理する】ことです。
ア 熱交換型換気扇は、屋内から排気する空気の熱を回収し、屋外から給気する空気に熱を伝えることで熱損失を少なくさせた第三種機械換気設備である。
これは適切ではありません。
熱交換型換気扇は、室内から出す空気の熱を回収し、外から入れる空気にその熱を移すことで、冷暖房の無駄を少なくする設備です。
ただし、【第三種機械換気設備】としている点が誤りです。
第三種換気は、排気を機械で行い、給気は給気口などから自然に行う方式です。
一方、熱交換型換気扇は、給気と排気の両方を機械で行う【第一種換気】に用いられるのが一般的です。第一種換気は、給気と排気の両方を機械ファンで行う方式と説明されています。
イ ディスポーザ排水処理システムを採用する場合、一般に、ディスポーザからの排水を含む台所流し排水を、他の雑排水と合流させて放流する。
これは適切ではありません。
ディスポーザは、台所の生ごみを細かく砕いて、水と一緒に排水する設備です。
しかし、生ごみを含む排水をそのまま他の雑排水と合流させて流すと、排水管の詰まりや下水道への負担につながるおそれがあります。
ディスポーザ排水処理システムでは、一般に、ディスポーザからの排水を含む台所流し排水を、専用の排水管などを通して排水処理部へ送り、処理してから公共下水道へ放流します。日本下水道協会の性能基準案でも、ディスポーザからの粉砕生ごみ排水と台所排水を排水処理部へ流入させ、浄化処理した処理水を公共下水道へ放流する仕組みが示されています。
ウ 建築基準法によれば、居室では、シックハウス対策として、換気回数0.5回/h以上の機械換気設備の設置が必要である。
これは適切な記述です。
シックハウスとは、建材や家具などから出る化学物質によって、体調不良が起こることをいいます。
その対策として、住宅の居室では、空気を計画的に入れ替えるための機械換気設備が必要とされています。
住宅の場合、換気回数0.5回/h以上の機械換気設備、いわゆる24時間換気システムなどの設置が必要とされています。国土交通省の資料でも、住宅では換気回数0.5回/h以上の機械換気設備の設置が必要と説明されています。
0.5回/hとは、1時間で部屋の空気の半分が入れ替わる程度という意味です。
エ 給水設備の計画において、居住者1人当たりの1日の使用水量を200~350ℓ程度とする。
これは適切な記述です。
マンションの給水設備を計画するときは、どれくらいの水が使われるかを見込んで、配管やポンプ、受水槽などの大きさを考えます。
集合住宅では、居住者1人当たりの1日の使用水量を200~350ℓ程度とするのが一般的な目安です。給水装置工事の設計資料でも、集合住宅の単位給水量として200~350ℓ/人が示されています。
この問題では、マンションの給排水設備と換気設備について、設備の名前と役割を正しく結びつけることが大切です。
覚えておくポイントは、次のとおりです。
【熱交換型換気扇】は、排気の熱を回収して給気に利用する設備で、一般に【第一種換気】に関係します。
【第三種換気】は、機械で排気し、自然に給気する方式です。
【ディスポーザ排水処理システム】は、台所流し排水を専用の排水処理部で処理してから放流します。
【住宅の居室】では、シックハウス対策として、換気回数0.5回/h以上の機械換気設備が必要です。
【集合住宅の給水量】は、居住者1人当たり1日200~350ℓ程度を目安にします。
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