マンション管理士 過去問
令和6年度(2024年)
問24
問題文
(1)敷地内の屋外各部及び住棟内の共用部分等は、( A )からの見通しが確保されるように、敷地内の配置計画、動線計画、住棟計画、各部位の設計等を工夫するとともに、必要に応じて防犯カメラの設置等の措置を講じたものとする。
(2)共同住宅に対する居住者の( B )が高まるように、住棟の形態や意匠、共用部分の管理方法等を工夫する。
(3)住戸の玄関扉、窓、バルコニー等は、犯罪企図者が、( C )しにくいように、敷地内の配置計画、動線計画、住棟計画、各部位の設計等を工夫したものとする。
[語句]
ア 周囲 イ 住戸 ウ 防犯意識 エ 帰属意識
オ 接近 カ 逃走
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問題
マンション管理士試験 令和6年度(2024年) 問24 (訂正依頼・報告はこちら)
(1)敷地内の屋外各部及び住棟内の共用部分等は、( A )からの見通しが確保されるように、敷地内の配置計画、動線計画、住棟計画、各部位の設計等を工夫するとともに、必要に応じて防犯カメラの設置等の措置を講じたものとする。
(2)共同住宅に対する居住者の( B )が高まるように、住棟の形態や意匠、共用部分の管理方法等を工夫する。
(3)住戸の玄関扉、窓、バルコニー等は、犯罪企図者が、( C )しにくいように、敷地内の配置計画、動線計画、住棟計画、各部位の設計等を工夫したものとする。
[語句]
ア 周囲 イ 住戸 ウ 防犯意識 エ 帰属意識
オ 接近 カ 逃走
- Aはア、Bはウ、Cはオ
- Aはイ、Bはエ、Cはカ
- Aはイ、Bはウ、Cはカ
- Aはア、Bはエ、Cはオ
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この過去問の解説 (2件)
01
「第2 共同住宅の企画・計画・設計に当たっての基本的な考え方」に関する出題です。
なお、(1)A〜(3)Cについてそれぞれ解説します。
(1)敷地内の屋外各部及び住棟内の共用部分等は、( A )からの見通しが確保されるように、敷地内の配置計画、動線計画、住棟計画、各部位の設計等を工夫するとともに、必要に応じて防犯カメラの設置等の措置を講じたものとする。
ア。敷地内の屋外各部及び住棟内の共用部分等は、周囲からの見通しが確保されたほうが防犯性が高まります(防犯に配慮した共同住宅に係る設計指針第2-2(1))。
誰かに見られている感覚のある場所での犯罪はしにくいため、「監視性の確保」が図れます。
(2)共同住宅に対する居住者の( B )が高まるように、住棟の形態や意匠、共用部分の管理方法等を工夫する。
エ。「領域性の強化」策として、共同住宅に対する居住者の帰属意識を向上する工夫を行い、コミュニティ形成の促進を図ります(防犯に配慮した共同住宅に係る設計指針第2-2(2))。
(3)住戸の玄関扉、窓、バルコニー等は、犯罪企図者が、( C )しにくいように、敷地内の配置計画、動線計画、住棟計画、各部位の設計等を工夫したものとする。
オ。「接近の制御」策として、住戸の玄関扉、窓、バルコニー等は、犯罪企図者が接近しにくいように、敷地内の配置計画、動線計画、住棟計画、各部位の設計等を工夫したものとするとともに、必要に応じてオートロックシステムの導入等の措置を講じたものとします(防犯に配慮した共同住宅に係る設計指針第2-2(3))。
なお、「第2-2 防犯に配慮した企画・計画・設計の基本原則」には以下の通りもう一つあるので、この機会に把握しておきましょう。
(4) 部材や設備等を破壊されにくいものとする(被害対象の強化・回避)
・住戸の玄関扉、窓等は、侵入盗等の被害に遭いにくいように、破壊等が行われにくい構造等とするとともに、必要に応じて補助錠や面格子の設置等の措置を講じたものとする。
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02
国土交通省「防犯に配慮した共同住宅に係る設計指針」からの出題です。用語埋め問題の出題が少ないため、戸惑うかもしれませんが、問題自体は平易なものなので、落ち着いて解きましょう。
国道交通省「防犯に配慮した共同住宅に係る設計指針 第2の2の(1)」では、
"・敷地内の屋外各部及び住棟内の共用部分等は、周囲からの見通しが確保されるように、敷地内の配置計画、動線計画、住棟計画、各部位の設計等を工夫するとともに、必要に応じて防犯カメラの設置等の措置を講じたものとする。"とされています。
青字部分が空欄(A)ですので、「ア.周囲」となります。
同省「防犯に配慮した共同住宅に係る設計指針 第2の2の(2)」では、
"・共同住宅に対する居住者の帰属意識が高まるように、住棟の形態や意匠、共用部分の管理方法等を工夫する。また、共用部分の利用機会が増え、コミュニティ形成が促進されるように、敷地内の配置計画、動線計画、住棟計画、共用部分の維持管理計画及び利用計画等を工夫する。"とされています。
青字部分が空欄(B)ですので、「エ.帰属意識」となります。
同省「防犯に配慮した共同住宅に係る設計指針 第2の2の(3)」では、
"・住戸の玄関扉、窓、バルコニー等は、犯罪企図者が接近しにくいように、敷地内の配置計画、動線計画、住棟計画、各部位の設計等を工夫したものとするとともに、必要に応じてオートロックシステムの導入等の措置を講じたものとする。"とされています。
青字部分が空欄(C)ですので、「オ.接近」となります。
上記より、
空欄A:ア.周囲
空欄B:エ.帰属意識
空欄C:オ.接近
となり、正答は④となります。
国土交通省「防犯に配慮した共同住宅に係る設計指針」という細かい指針からの出題でした。
この指針を知らない場合、(3)の空欄Cの前にある「犯罪企図者」という単語から、これから犯罪を企てている者と読み取ることができ、そこから、「オ.接近」が導くことができます。
となると、選択肢②と③を切れますので、①と④との比較になります。
①は「Aはア、Bはウ、Cはオ」
④は「Aはア、Bはエ、Cはオ」
ですので、空欄Bの検討をすれば、正答が出てきます。
空欄Bは「防犯意識」「帰属意識」の2択で多少難しいです。
ただ、マンション管理士試験は、合格点に届けばよく満点は不要な試験です。
どうしても分からない場合は、この設問は「0.5点とれる」と踏ん切りをつけて次の問題に行きましょう。
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