マンション管理士 過去問
令和3年度（2021年）
問43

　敷地内に設置する排水横主管の管径が125mmの場合、円滑な排水ができるための最小勾配は1/150となるので適切ではありません。

　通気立て管とは、その下端を排水立て管の下部又は排水横主管に接続し、その上端を屋上又はその近辺で大気に開校する管をいい、排水立て管の流れを円滑にする機能があるので適切です。

　ポンプ直送方式の受水槽に設置するオーバーフロー管とその排水を受ける排水管との間には、最小距離150mmの排水口空間を確保することは適切です。　

　逆わんトラップは、洗濯機からの排水を受ける防水パンなどに設置することは適切です。

不適切。敷地内に設置する排水横主管の管径が125mmの場合、

円滑な排水ができるための最小勾配は1/150です。

管径が太くなるほど流れやすくなるので、

勾配は緩やかになっていきます。

以下は覚えておきましょう。

              管径|勾配

－－－－－－－－－－－－

    65mm以下|最小1/50

 75or100mm|最小1/100

         125mm|最小1/150

150〜300mm|最小1/200

適切。上層階から排水すると、

下層階の排水立て管内部にあった空気が排水の重力によって圧迫されてしまいます。

上記によって排水立て管がダメージを受けてしまうので、

排水立て管の頂部の伸頂通気管と排水立て管の基部とを接続することによって、

下層階で生じた正圧を逃がすことができます。

適切。ポンプ直送方式の受水槽に設置するオーバーフロー管とその排水を受ける排水管との間に、

最小距離150mmの排水口空間を確保することは適切です。

これは、万が一排水管が詰まったとしても、

オーバーフロー管を通じて受水槽に排水が逆流していかないようにするためです。

適切。逆わんトラップとは、お椀のフタを逆にしたような形のトラップで、

排水口に対して直角に排水管を設置することができるため、

床下に設置されることが多いです。

たとえば、洗濯機からの排水を受ける防水パンなどに設置されます。